ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#06 Home

2019年3月

 1月の中旬に2週間、アメリカへ帰ってきました。

 久しぶりに両親や友人と会えて、もちろんとてもよかったです! 友だちと笑ったり、食べたいものを食べたり、好きな料理を作ったり、観たい映画を観たりすることができて、当然楽しかったです。全体を通して、笑いの絶えないお休みになりました。

 しかし一時、実家にいる間、そこを「home」と感じていませんでした。

 「home」は難しい言葉だと思います。なぜなら、人によって意味が違うからです。確かに、100人に聞いたら、100個の回答があるでしょう。その上、日本語にぴったり合う直訳もあまりありません。場合によって、「家」「自宅」「実家」「家庭」「帰る場所」など、すべて当たります。

 ある人々にとって、「home」は「実家」という意味です。両親が住んでいるところ。生まれ育ったところ。でももし、新しい自分の家庭ができたら、退職後の両親が懐かしい思い出が溢れる家から引越ししたら……「home」はどうなりますか? なくなるというわけではないでしょうが。

 子どもの頃、私は父の仕事で何回か引っ越ししました。小さい頃から青春期までの思い出は、新しい顔、新しい部屋、新しい経験、新しいことばかりです。なので、英語でも日本語でも「出身地はテキサス州のどこですか?」と聞かれたら、いつも少し悩みます。誕生した場所、小学校に通っていた町、高校生になった都市は全部違うところです。そして両親は退職したら、現在住んでいる都市から引っ越す予定があるので、今実家があるところは永遠に実家のあるところにはなりません。ときどき、私は「home」がない人なのかなと思います。

 英語でよくいう表現は「Home is where the heart is.」で、「自分の心があるところが自分の“home”になる」という意味です。日本語の「故郷は遠きにありて思ふもの」という表現みたいかもしれません。では、私の「heart」はどこでしょうか。私にもよくわかりません。「日本にしかない」「アメリカにしかない」「テキサス州にしかない」というわけではありません。考えれば考えるほど、私の心が秋の落ち葉のように散っている感じが強くなります。ひとつの場所だけにあるということの代わりに、愛してくれる家族や親しい友人それぞれが心の1個ずつを持っていると信じています。

 しかし、日本は私の一時的な「home」にすると思います。とりあえず、帰ったら「I’m home!」「ただいま!」と、喜んで言います。




[最近、目からウロコが落ちたこと……]
目からウロコ

 テキサスで育っていた間、テキサスは欠点だらけだと思っていました。しかし今回帰ってみると、フレンドリーな人々、美味しくてユニークな食べ物など、魅力がわかるようになりました。そして地球を何回回っても、こんなに素晴らしい日没は目に入らないと思います。
 自分の出身地のいいところを認められるようになるには、一度、離れた場所へ行かなければならないかもしれません。




1月、アメリカに帰ってきました!
目からウロコ
実家で飼っている、大好きな「ナミ」という猫

目からウロコ
実家のある都市に近い、畑みたいな風力タービン

目からウロコ
私が作ったジャーマンケーキ

目からウロコ
私が焼いたキャラメルとくるみのアップルパイ

目からウロコ
テキサスっぽい、でかいハンバーガー

目からウロコ
飛行機からの眺め

(2019年03月 COLARE TIMES 掲載)

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