ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#29 アメリカにある桜祭り

2018年3月

 日本の好きなところのひとつは、毎年春に現れる綺麗な桜です。何ヶ月もつらい寒さの苦しみに耐えた後、ピンク色の美しさを木の中に見ると、やがてやって来る春と夏に対する期待がふくらみます。私にとって桜は、耐えたひどい冬の終わり、そして暖かい天気、太陽(!)、元気、雪がないこと等の始まりを示すものです。もし、アメリカに住みながら日本までの高い飛行機切符を買わずに桜まつりに行きたかったら、ワシントンD.C.にある「全米桜祭り」に行くのはどうでしょうか! アメリカにも桜の木がありますよ。そして、黒部市姉妹都市のジョージア州にも「国際桜祭り」が毎年開催されています。今回、このふたつの桜祭りを紹介します。


☆ 全米桜祭り – ワシントンD.C. ☆

 全米桜祭りは毎年3月から4月の間の4週間連続した週末に開催され、約150万人も訪れます。この祭りは1912年に東京市長であった尾崎行雄からアメリカの首都ワシントンに桜の木3000本を寄贈としたことを記念しているイベントです。

 1910年に日本からワシントンまで初回分の桜の木が到着しましたが、2000本は全部病気で、植えられませんでした。しかし日本人とアメリカ人、様々な人たちの協力で、2年後の1912年に桜の木3000本が到着し、3月12日にアメリカ大統領夫人ヘレン・タフトと在米日本大使の夫人珍田いはが、式典でこの桜の木をポトマック川の入り江タイダルベイスンに植えました。

 その後もアメリカと日本は色々な贈り物を交換し続けました。1981年には、日本で起きた洪水の復興のために、アメリカで植えた桜の木を日本で挿し木したこともあります。このように継続的の日米関係を持ち、毎年のように全米桜祭りが開催され、今ではアメリカの最も大きい桜祭りになりました。

 パレード、トビ祭り、ダンスパーティ、花火大会などの楽しいイベントがあります。私は1度母と一緒に行ったことがあります。首都にあるので、リンカーン記念堂やワシントン記念塔などの歴史的な建物も回りました。みなさん、ぜひ行ってみてください!


☆ 国際桜祭り – ジョージア州メーコン・ビブ郡 ☆

 「愛・美しさ・国際友好」をテーマに、毎年黒部市の姉妹都市メーコン・ビブ郡で開催される桜祭り。今年は3月16日から25日まで行われます。

 1949年のメーコンで、園芸家のウィリアム・フィクリングが自宅の裏庭にソメイヨシノ桜の木を発見しましたが、当時は何の木かわかりませんでした。3年後の1952年、出張のためワシントンを訪れた彼は、驚いたことに自宅で発見した木とまったく同じ木を発見し、それから桜の木の植え方や育て方を習いはじめました。

 その後、ウィリアム・フィクリングに敬意を表し、メーコン桜祭りの創設者キャロリン・クレイトンは1982年に第1回メーコン桜祭りを開催しました。数年間でメーコンは、「世界の桜首都」と知られてきました。パレード、パジェント、ダンスパーティ、ファッションショー、コンサートなどの様々なアトラクションがあり、毎年楽しいイベントです。黒部市の堀内市長もこの祭りに行ったことがありますよ。


 みなさん、もう少しで富山で桜を見られることを楽しみにしていますか? 私はもちろん楽しみにしています。See you!


目からウロコ
 これは2015年の「全米桜祭り」です。母と一緒に初めて行き、ワシントンを回りながら、桜を楽しみました。この写真は少し古いフィルムで撮ったので、良く映らなかったですが、いい思い出でした。

(2018年03月 COLARE TIMES 掲載)

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