ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

ありがとう 【最終回】

2011年8月

初めて黒部に来たのは5年前でした。それからずっと黒部市の国際交流員としていろいろな仕事をしてきました。国際交流員の仕事は、1年の契約で4回まで更新できます。毎年、更新の締切が近づいたら、黒部に残るかアメリカに帰るか悩みましたが、毎回更新することを決めました。しかし残念ながら、今年は最後の5年目だったので、8月より国際交流員として引退します。

黒部の初印象はとてもよかったです。初めて会う人みんながやさしくて、温かく歓迎されました。最初のころに会った人の中で、今でも仲のいい大事な友だちがたくさんいます。でも黒部のいいところは人だけではありませんでした。山と海のないところから来た私は、黒部のきれいな自然が特に感動しました。

国際交流員としての仕事がたくさんありました。黒部市の保育所や幼稚園で子どもたちと英語で遊ぶことや小学校で英会話の授業を教える仕事などもありましたが、翻訳、通訳、そして国際交流イベントの企画もよくしました。仕事の種類がたくさんあったことのおかげで、黒部市を全部廻って、いろいろな人に会えました。毎日違う仕事ができて、とても楽しい経験でした。

この仕事に応募したら、どこに派遣されるかわかりません。私も黒部市に行きたいと思って来たわけではありません。しかし5年が終わったら、本当にここに来てよかったと思います。黒部市は、他の国のことをもっと知りたいという気持ちが強くて、国際交流員にとって最高の環境です。イベントを考えたら誰かが必ず参加してくれました。学校に行ったら、子どもたちが必ず楽しんでくれました。講演や発表があったら、必ず誰かが聞いてくれました。毎日している仕事は本当に意味があることが実感できてとても嬉しいです。

この5年間で友だちがたくさんできて、いい経験もいっぱい重ねましたが、それ以上に大切なこともいくつかありました。人生で重大な出来事である結婚と子どもの誕生がありましたので、ここで新しい家族もできました。どこに行ってもこの黒部市と強く結ばれています。ちなみに、国際交流員の仕事が終わったと言っても、アメリカに帰る予定がありません。この近くに新しい仕事ができたので、これからも黒部市に住むつもりです。

今回が「目からウロコ」の最後の文書になります。今まで読んでくれた人、そして多くの人にアメリカの文化を紹介する機会をくれた COLARE TIMES の関係者にも深く感謝しています。これで国際交流員の生活が終わりますが、まだまだ黒部市に住んでいますので、最後に「さようなら」より「ありがとう」という言葉を皆さんに送りたいと思います。本当にありがとうございました!


目からウロコ

コラーレの皆さんが楽しい送別会をしてくれました! 国際交流員として週1回ぐらいコラーレで働きました。皆さんがいつも優しくて、いろいろ助けてくれました。今までの5年間の中で、1番いい思い出のほとんどがコラーレでできました。みんなと別れるのは寂しいけど、これからも遊びに行くのでまた会いましょう!

(2011年08月 COLARE TIMES 掲載)

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