ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

日本の魅力(6)巨大な超大都市

2015年6月

今までシリーズで、私が感じている「日本の魅力」を紹介してきました。今回はその6回目です。

10年前、私は東京の大学へ留学することに決めました。そして8年前、カナダから飛行機に乗って日本へ向かいました。初めての海外旅行です。その前にアメリカには何回も行ったことがありますが、カナダ人にとっては海外という感覚はなく、お隣とういう感じです。日本へ向かう飛行機の中、好きな坂本真綾の新曲を聴きながら、太平洋を渡って日本の玄関となる成田に辿り着きました。成田空港では、日本語で「お帰りなさい」と書いてあります。初めて来るのに!? ちなみに英語と韓国語と中国語の表記は、「日本へようこそ」という意味が書いてあります。結構笑いました。

その時、このシリーズの1回目にも書きましたが、成田から八王子まで渋滞で、渋滞によりバスで何時間もかかりました。初めて読んだ高速道路の看板「佐倉」、そして永遠に続く街並み……。今回紹介する日本の魅力はそれです。東京などの超大都市。


■ カナダの都市


私が生まれた村は廃村となり、今はもう誰も住んでいません。その後20年間住んだ地元のモントリオールは、カナダで2番目の最大都市です。そこから500km程離れたトロントは1番目の都市です。トロントには280万人、モントリオールには180万人が住んでいます。その郊外も含む都市圏の人口は、それぞれ560万人と360万人です。日本の福岡と広島ぐらいです。両方の都市圏を合わせたら、カナダの総人口の4分の1を占めますが、それでも1,000万人までにはなりません。一般のカナダ人にとって、トロントとモントリオールはかなり大きな街ですが、日本の3大都市である東京と大阪と名古屋には比べものになりません。


■ 東京の広さを感じる


初めて日本に住んだのは、日本人が郊外と呼ぶ八王子市でした。町を少し歩いただけで「これは郊外じゃないだろう」と思いました。モントリオールの中心であるプラトー・モン・ロワイヤル地区と同じ人口密度みたいで、不思議な感覚を覚えました。ちなみに初めて黒部に来た時も、田舎だと言われても「田舎じゃないだろう」と思いました。黒部はカナダの中規模の都市のようだからです。

その後、八王子から新宿へ行き、東京を案内してくれる友だちに会いました。最初の目的地は、都庁です。都庁の展望室に上ったら、初めて超大都市の違いがわかりました。どこを眺めても建物などが並び、緑地が目立つのは公園だけです。西は住んでいる八王子と富士山、北はさいたま市と秩父地方、東には千葉市の幕張と飛行機が到着する成田、南は日本の最大自治体となる横浜市と心が休まる江の島……。あらゆる場所に鉄道が敷かれて、あらゆる地区が東京につながっています。


■ 感動の連続


都庁から眺めた街並みは感動しましたが、それからの経験も感動の連続でした。こんな都会には都心があるはずだとずっと思っていましたが、8年前に都心となる丸の内に行ったら、思ったより発展していないと感じました。まるで都心が爆発したように、山手線沿いに副都心ができました。地名だけでも有名なスクランブル交差点の渋谷、大規模な公園の代々木、都庁と歌舞伎町がある新宿、1回も遊んだことない池袋。みんな発展していますが、それぞれ特徴がある発展をしています。モントリオールも少しそんな感じがありますが、ここまでにはなっていません。


■ メリット


東京に行ってから、都市計画学を初めて勉強しました。東京という街のでき方が知りたかったからです。感動した公共交通についてはもちろんですが、「首都圏に人口3,000万人が集まって、どうやって生活できるか」という疑問に答えたかったからです。まだ完全にはわかっていませんが、わかったことはあります。交通はとても重要で、誰でも乗りやすくて、どこへでも行ける公共交通が大事です。そして、相互信頼と技術知識を究めるための教育も大事です。人が集まると、研究できる分野も広がるので、知識社会になると大事なことです。最後に、イノベーションを進める社会が必要です。交通と教育が上手に結びつくと、いろいろできます。


■ 人が多すぎる!


課題は、超大都市の過密ですね。首都圏だけに3,000万人も集まっているので何でも混雑しやすく、保健や環境についても考える必要があります。まず、これは病気になりやすい環境です。そして、電力や石油、原発や太陽光など、エネルギーの問題もあります。資源も大事です。毎日食べるご飯、飲まなければならない水、毎秒吸う空気も、とても大事です。人がたくさん集まると大変ですね。そして、集まってくる人は国内出身だけではなく、国外出身の人もやってきます。文化の違いから簡単ではない問題も発生しやすいですが、乗り越えられない課題ではないと思います。


■ 超大都市のすごさ


先ほど、初めて黒部に来たとき、「田舎じゃないだろう」と思ったと言いましたが、今はちょっと日本人らしく感じるようになり、「田舎だなあ」と思い始めました。日本に3年間も住んだからかもしれませんね。東京と比べることもできました。悪いことではありません。そして、新幹線が開通し交通の便が良くなりました。超大都市である東京に少し近づいたので、黒部も変わるでしょう。楽しみです。




道路のスタート地点
ゴールデンウィークは旅行してきました。東京、岐阜、滋賀など、4日間、車でいろいろまわりました。
その旅行中、絶対に行きたかったところです。初めての日本語で読んだマンガ「頭文字(イニシャル)D」に登場する道路のスタート地点。このマンガは、カナダで運転免許を取るきっかけになりました。今回走りませんでしたが、4年前は知人の車で通りました。




伊香保おもちゃと人形自動車博物館
4年前にも訪問した「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」に行きました。3年前に常設展示ブースが出来たそうで、なんと、マンガに登場する豆腐店とその車を発見しました。ちょっと感動しました。




通行止め
今回の旅行でいろいろ回りましたが、八王子に住んでいた頃よく登った陣馬山とその和田峠にも行きました。峠の向こうには一度も行ったことがなかったので、今回は峠を越えてみたかったのですが、通行止めになっていました。道路が崩れているようです。

(2015年06月 COLARE TIMES 掲載)

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