ラレコ山への道 蝉丸 徒然日記

Vol.32 2004年新緑 リスボン ~ ポルトガル

2005年6月

2月末に始まったツアーもようやく最終公演地、19番目の都市ポルトガルのリスボンに来ました。

5月27日朝5時にノルウェー、ベルゲンのホテルを出発し、オスロ、パリを経由して、2時35分にリスボンに到着しました。時差があるので時計の針を1時間戻します。季節は早春から真夏へひとっ飛びした感じです。手荷物として運んできた衣裳も無事受け取りましたが、メンバーの一人の荷物が出てきません。調べてもらったところ、パリの空港で積み替えミスがあり、まだパリの空港にあるとのこと。最終便で運び、ホテルまで届けてくれることになりました。

ホテルチェックインの後、劇場で仕込み開始。舞台装置は1ヶ月前のイスラエル公演後にコンテナで送った日本のセットです。レイキャビック、ベルゲンで使ったフランスのセットに比べて、品揃えがいいので気が楽です。衣裳は1セットしかないので持ち回っています。

ポルトガルでの公演は少なく、今回が3回目。前回と同じく CENTRO CULTURAL DE BELEM という非常に巨大な施設の中で公演します。劇場も非常に大きく、客席が遠く感じられます。外壁には6メートル四方ぐらいの山海塾のポスターが取り付けてあります。良くポスターに使っている写真をそのまま拡大してあるので、私の身長も4メートルぐらいです。山海塾のポスターとしては最大の物でしょう。すぐそばの宮殿か教会のような大きな建物が美術館になっていて、いろいろな催し物をやっています。仕事の後、若いメンバーはダウンタウンまで遊びに行きました。

以前来たときには、ファドと呼ばれる日本の演歌のような歌を酒場に聴きに行ったり、ユーラシア大陸最西端の地へ行ってその証明書を貰ったりしたのですが、もうそんな元気はありません。ホテルの近くの酒場で酒の肴をつまみに夕食にしました。ポルトガルは魚介類が安くて美味しいのです。この時期はカタツムリが旬で、あちこちに看板が出ています。フランスやスペインで食べるエスカルゴとちょっと違った形で、日本で紫陽花にくっついている奴にとってもよく似た形です。初めてだとちょっと怖じ気づきますが、茹でたツブ貝だと思えばそれほど怖くありません。ビールやポルトワインによく合います。

翌28日も仕込み。劇場が大きいので通路養生の量が半端じゃありません。シーリングライトもずいぶん遠く、フォーカスが大変です。客席間口が広いので、見切れを考えて袖幕の開きも多く取ります。おおむねスムーズに行ったので今日も晩ご飯はビールと魚です。

29・30日、「ひびき」公演。日本大使館から大使夫妻や文化担当の職員が見に来てくれました。舞台装置撤去後、衣裳も日本に送り返す荷物と一緒にひとまとめにして、後は劇場の人に託しました。翌朝5時45分ホテル出発。パリ経由で6月1日、帰国。今年は花見ができませんでした。

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