ラレコ山への道 蝉丸 徒然日記

Vol.09 2000年の新作が終わり、また旅の生活。

2001年4月

山海塾のパリ公演は12月30日に終わり、31日に舞台装置を撤去して午後8時に日本行きの飛行機に乗りました。飛行中に21世紀を迎えるわけですから、何かセレモニーでもあるかと期待していたのですが、何にもありませんでした。考えてみれば、乗った飛行機は全日空なのですが、パリで搭乗したときには日本はすでに21世紀だったわけです。

10月下旬からフランスに滞在し、12月16日から新作と前回の作品を合わせて10回公演したのですが、連日満員で4倍の値段で入場券を売るダフ屋まで現れました。2週間で1万人ほどの観客動員です。元旦に成田空港に着き帰宅すると、とりあえず家族で寿司屋に行きました。今回は家族3人全員が時差ぼけですので、2日間はみんなで不規則に寝たり起きたりしていました。40歳を過ぎてから時差が辛くなってきましたが、子供は時差に忠実に反応します。夜中に目を覚まして1人で遊んでいました。とはいえ正月ですので、4日から富山に帰り、7日に村の初寄り合いに出席して、8日から東京の事務所に出ました。会社の年末調整がまだですので大急ぎです。1月末には会社の確定申告です。山海塾が会社だというと意外な顔をする人がいますが、ちゃんとした組織は法人格を持っているものです。ですから年末調整も決算もちゃんとあります。

今回の場合、次のヨーロッパツアーが2月6日から4月14日まであり、4月21日から7月9日まで日本ツアー、翌日の7月10日からメキシコツアーが予定されているので、1月中に6作品の準備をしなければいけません。その上今年は関東に大雪が降って、宇都宮で借りている倉庫の屋根が抜けてしまいました。火曜日から金曜日までを富山で舞台装置の制作と雪かき、土曜日から月曜日を会社の決算と宇都宮の倉庫の補修に当てて何とか終わらせ、2月6日に成田を発ち、7日にパリの倉庫で舞台装置を積み込み、そのまま最初の公演地ブリュッセルに向かいました。しかしこの最初の公演地が難物だったのです。劇場はPALAIS DES BEAUX ARTSという国立のコンサートホールで、パイプオルガンがどーんと備えてある東京のサントリーホールの様なところです。照明や舞台装置のための設備が全くないのです。そこにトラスを組んで普通 の劇場のようにして「ひよめき」という作品を上演するのです。設営に2日間かけて2月10日に上演しました。チケットは完売して1600人の観客でした。劇場のディレクターは来年もぜひ来てくれというのですが、もうそこに収まりきる作品がありません。何とか工夫してやりましょうと約束して帰途につきましたが、妙案があるわけではなく困ったものです。

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