ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」
コラーレ倶楽部
アクティブグループの部屋
COLARE TIMES
アメリカの税金
2010年4月
日本の4月は結構いい時期です。天気がよくなるし、桜が咲くし、私はいつも4月を楽しみにしています。しかし多くのアメリカ人にとって、4月は大変なときです。雨がいっぱい降って、冬と春の間の変な天気になることが多いです。それにアメリカ人は、4月に所得税の手続きをしなければなりません。
アメリカ人は、毎年4月17日までに国内国歳入庁(IRS)で手続きを出さなければなりません。アメリカでは正しく税金を払うことは個人の責任ですので、昨年度の収入がわかったら、自分でIRSから該当の用紙をもらって税金の計算をする必要があります。ほとんどのアメリカ人は毎月の給料から、税金が自動的に取られています。しかしアメリカの所得税はかなり複雑で、取られた分が多すぎるか少なすぎる場合がよくありますので、自分の分担を確認してIRSに報告しなければなりません。昨年度に払いすぎたら払い戻しをしてもらえるけど、足りなかったら4月17日までに払わなければなりません。
アメリカの所得税制度は難しくて、とても嫌われています。税金の計算は個人の責任ですので、間違ったらば罰金になることもあります。ちゃんと自分でできる自信のない人、もしくは忙しくて自分でできない人は税金の手続きをしてくれる会社を頼みます。最近、税金手続きのソフトも出てきたので、パソコンを使えば楽に計算でき、インターネットで手続きをすることもできます。
海外に住んでいるアメリカ人でも手続きをしなければなりません。私はこの間終わりました。海外に1年以上住んでいる証拠を出し、そして1年の収入が$80,000(約800万円)以下だったら、アメリカの税金を払わなくてもいいのです。しかし手続きが増えるので、少し難しくなります。毎年税金手続きの出し方がわからなくて困るアメリカ人の英語の先生がたくさんいます。
IRSが収税する所得税は国のものになりますが、所得税を別に収税する州もあります。こういう州もIRSと同じようにほとんど4月に手続きを受けます。州の所得税もある場合は、IRSの分は安くなります。今、9つの州には所得税がありません。その州は所得税の代わりに、高い消費税など、違う方法でお金を集めます。
アメリカの税金は非常に複雑で、一般の人にはかなりわかりにくいものです。そのため、今の税金制度を批判している人も多いです。国の税金を完全になくしたい人も、現在の制度を改良したい人も、いろいろな提案がありますが、実際に税金の法律を変えることはかなり難しいです。でも、いつかもっと簡単になればいいと思います。
この間、高山にいってきました。おいしい飛騨牛を食べに。泊まった旅館に「飛騨牛を食べつくすプラン」があって、こんな料理が出ました。久しぶりに大量の肉が食べられて嬉しかったです。しかしちょっと食べ過ぎて、体重が増えてしまいました。やっぱり、おいしいものはほどほどに食べた方がいいですね。
(2010年04月 COLARE TIMES 掲載)