ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」
コラーレ倶楽部
アクティブグループの部屋
COLARE TIMES
#01 はじめまして!
2011年9月
黒部市の国際交流員として新しく着任したティンロク・セイ(Tin-Lok Shea)です。オーストラリアのシドニーから来ました。国籍はオーストラリアですが、香港で生まれました。で、6歳まで千葉県に住んでいたので、自分は一体何物なのか疑問に思うことも度々です。
日本の文化とポップカルチャーには大変興味があります。JETプログラムに入った理由は日本文化の理解を深めること、そして日本語を磨き上げることです。もちろん日本が誇る食文化(納豆含む)、四季の美しさ、温泉などを堪能することも目的のひとつです。趣味は主にサッカー、スノボー、ギターと読書です。これらについては後ほど語りたいと思っています。
■ 目からウロコ?
日本に来るにあって、もちろん不安は少なからずありました。失礼な話ではありますが、富山県すら聞いたことはなかったので、黒部市にいたっては知る由もなかったのです。「何で黒部?」と疑問が膨らむ中、初めての海外及び日本の職場での勤務であることも不安をそそる要因となりました。しかし、黒部市に来て不安はことごとく打ち砕かれました。そういう意味では「目からウロコ」という表現は、僕にとって一番適切だったのではないのでしょうか。
初印象としては、主に二つあります。一つ目に、日本の職場は堅苦しく、いろいろな礼儀作法が求められるものだと思っていました。確かに礼儀面ではいろいろ学ぶ事がありますが、職場は堅苦しいどころか、職場の皆さんは親切に接してくれ、同僚(課長含む!)は第1週末にドライブに誘ってくれました。シドニーではありえないことです! そしてもう一つは、黒部市の皆さんが自分の地域と仕事に誇りを持っていること。シドニーでは生活費が高いとか、交通機関が不便だとか、仕事がつまらないとか、いろいろ愚痴が途絶えません。黒部市の土地を愛する姿勢、そして仕事がたとえつまらなくても一生懸命だということは、オーストラリア人が学ぶべきことだと思います。
■ 国際交流員とは
上で述べた不安の反面、期待がないわけでもありませんでした。バラエティーに富んだ職務だと聞いたからです。実際の仕事内容は、翻訳、保育所・幼稚園訪問、小学校での英会話授業、国際交流イベントの企画と開催、ケーブルテレビやラジオ出演と、さまざまなので本当に楽しみです! 他にも「こんなことやってほしい! オーストラリアのこんなことが知りたい!」といったことがあれば、ぜひ相談してください!
国際交流員としての役割は二通りあると考えています。英語またはオーストラリアに関する知識を共有すること、そして黒部市に対する新たな視点を提供すること。その結果、黒部市の国際交流が推進し、かつ黒部市の皆さんが黒部市を惚れ直せるとすれば大変光栄です。その過程で僕も黒部市を第二の故郷と呼べるようになりたいです。
これからの1年間、どうぞよろしくお願いします。
オーストラリアと言えば……やっぱこれですよね! ビーチに富んでいるオーストラリアならではのビーチカルチャーについても後ほど触れたいと思っています。個人的には有名なボンダイビーチやマンリービーチより、あまり込んでないマイナーなビーチが好きです。
(2011年09月 COLARE TIMES 掲載)