ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#03 私にとってのクリスマス

2015年12月

アメリカでは、「Thanksgiving(感謝祭)」の後、12月になると「Holiday Season」の雰囲気が漂います。Holiday Season と言うのは、どの祝日でもなくて、冬の祝日の期間のことです。感謝祭は11月の第4木曜日にあり、Christmas(クリスマス)、Hanukkah(ハヌカー)、Kwanzaa(カンザ)などの祝日は12月、そして最後に1月のお正月。これらが「Holiday Season」です。

クリスマスはキリスト教の祝日ですが、クリスマスの伝統的な流れ(プレゼント交換、クリスマスツリーの飾り、サンタクロースなど)を通して、誰もが祝っていると思います。私の家族もクリスチャンではないですが、毎年クリスマスを祝います。この伝統を皆さんに教えたいと思います。

子どもの時から毎年感謝祭の後は、クリスマスツリーを飾ったものでした。普通の丸い ornament(クリスマスツリーの飾り)をたいてい掛けますが、特別な飾りも掛けます。例えば、父は1歳の誕生日に名前が書いてある特別な飾りをもらい、現在まで毎年ツリーに飾っています。そのように、何年もの間集まってきた飾りをツリーに掛けるのがいつも楽しみです。クリスマスツリー以外、家の中だけではなくて、外にも飾る時があります。私の家族は外にあまり飾らないのですが、屋根から明かりを掛けたり、庭に大きいサンタクロースやトナカイなど置いたりする人もいます。

クリスマスツリーを飾ってからクリスマスまで期間、だんだんツリーの下にプレゼントが増えていきます。たいていクリスマスイブまで、家族や友だちからのプレゼントをツリーの下に置きます。なぜか、サンタクロースもプレゼントをツリーの下に置きます。サンタはクリスマスイブの夜中にいい子だけにプレゼントをあげるので、いい子にならないと、何ももらえないですよ! 子どもたちがクリスマスの朝に起きたら、サンタからのプレゼントをツリーの下にあり、すごく喜びます。

それぞれの家族で祝い方は違うと思いますが、私の家族の場合、クリスマスイブにそれぞれプレゼントを1個だけ開けることにしています。そしてクリスマス当日には、残っているプレゼントを全部開けます。アメリカでは、だいたいみんな、クリスマスを休めるので、家族と一緒に楽しい時間を過ごします。感謝祭のように、豪華な昼食や夕食を食べ、新しいプレゼントで遊んだりします。私にとってクリスマスは、家族と一緒に過ごす祝日です。

日本に住んで、もう3ヶ月ほど経ちました。Holiday Season について、日本とアメリカの違いにいろいろ気が付きました。例えばアメリカでは、秋になったらまずハロウィン飾りを売り始めます。ハロウィンの後は、感謝祭の販売です。それから、クリスマスなどの飾りを販売します。でも日本では感謝祭を祝わないので、ハロウィンが終わったら、すぐにクリスマス飾りを売り始めるようですね。日本ではクリスマスの音楽も11月から流れています。アメリカではハロウィンとクリスマスの間に感謝祭があるので、私にとって、11月にクリスマスの雰囲気になるのは少し早すぎると感じています。

この「目からウロコ」は、2015年の最後なので、皆さんにいいお正月を祈りたいです。Happy Holidays! Happy New Year!

 


目からウロコ

毎年クリスマスとお正月は、家族と一緒に祝うことにしています。この写真は去年のクリスマスに撮りました。父から家族に「Wii U」をプレゼントとしてもらいました。本当に嬉しかったです。今年はアメリカに帰らないと思いますので、少し寂しいですが、初めての日本のクリスマスはいい経験になると思います。

(2015年12月 COLARE TIMES 掲載)

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