ラレコ山への道 蝉丸 徒然日記

Vol.71 「山海塾」2025年春 札幌

2025年6月

2022年9月、舞台の仕込が完了したにもかかわらず、メンバーが新型コロナに感染したため公演せずに撤去帰宅した札幌文化芸術劇場でようやく公演が実現しました。

舞台装置を積んだトラックは新潟からフェリーに乗る関係で、3月19日富山倉庫積み込み。富山空港から新千歳空港行きフライトはインターネットでの事前チェックインが必要で、20日は平日にもかかわらずほぼ満席でした。スマホに登録してある全日空のアカウントではチェックイン出来なかったので、パソコンでチェックインして搭乗券をプリントアウトしました。富山空港のカウンターで調べて貰ったら、私のアカウントは漢字で登録してあるのですが、予約はローマ字で入っているので受け付けなかったとのこと。つまらないことで数時間無駄にしました。飛行機の乗客は仕事と言うよりは観光に行く感じの人が多く、雪が降ったのでスキー場に行くのかな?と思いました。

北海道では30年ぶりの山海塾公演です。新千歳空港から電車で札幌駅に行き、そこから徒歩でホテルに向かったのですが、道路の所々に雪の山があります。札幌では4泊するのですが、札幌ドームで大きなイベントがあり、多くの人が札幌に集まる関係でホテルを連泊で押さえられなかったとのこと。明日別のホテルに移動して、明後日再び同じホテルに戻ります。ホテルチェックイン後、食事をしようと外出したのですがすすきの近辺のほとんどの飲食店で順番待ちの行列が出来ています。楽しみにしていたジンギスカンの店も軒並み若い女性が並んで待っています。あの子たちも焼酎を飲みながら羊肉を食べるのかな?と思いながら、外食を断念してコンビニ弁当をホテルの部屋で食べました。

21日、朝9時仕込開始、作品は『TOBARI』です。前回この劇場で仕込、撤去してからTOBARI公演をしていないので引割幕のレール位置も同じになるはずが、何故かハンガーが劇場バトンの縦桟に干渉します。不思議だなと思いながらハンガー位置を付け替えて調整しました。舞台床に仕込んである2,000個のLEDの結線をチェックすると、調光する変圧器が可変しません。出力側の電圧が規定より高いので全部ダメにするかもしれません。札幌にある電気店に問い合わせましたが代わりの変圧器は手に入らず、明日から週末なので対応は難しい状況です。結局東京の秋葉原で交流100Vを直流24Vで出力する変圧器を購入して、持ってきて貰うことになりました。翌日夜の通し稽古では調光は出来ませんが点灯する事が出来ました。

22日土曜日、午前中に銀行振込みをしようと、スマホのGoogleマップでナビゲーションして貰いながら道路を移動するのですが、その場所は大通公園で建物など有りません。うろうろしていると地下に降りる階段があります。なんと広い地下街があり、銀行が有りました。そのまま地下街を歩いて札幌文化芸術劇場にたどり着けました。
午後からワークショップ。定員25名ですが、会場が広いのでアシスタントダンサーを増やして40名受け入れました。2時間半の研修に出来るだけ多くの要素を入れて足早に進めましたが、多くの人に楽しんで貰えたようです。早速その日の夜に参加者から夏の合宿ワークショップ参加申込みが有りました。

23日マチネ公演。札幌文化芸術劇場の愛称はhitaru(ヒタル)と言います。さっぽろ創世スクエアという大型複合施設の一部に札幌市民交流プラザが有り、その中の劇場です。図書情報館や飲食店も有り、富山市ガラス美術館に似ています。劇場座席数は2,302有ると言うことですが、1,500枚ほど前売りチケットが出ているそうです。山海塾公演で1,000人を超える観客数はめったに有りません。30年ぶりというのが大きな要因かと思います。終演後、舞台裏に大勢の面会者が来ました。そこの話題で知ったのですが、札幌で毎年舞踏フェスティバルという企画を行っているとのこと。40年ぶりぐらいですが、雪雄子さんにお会いしました。彼女は北方舞踏派の創立メンバーで、鈴蘭党のリーダーでした。私の舞踏合宿に何度も参加したことの有るおりゅうさんも来ていて、撤去終了後何処かお店で飲もうと言うことになり、私と同じように帰宅のフライトに間に合わない竹内とすすきの辺りで探しましたが、予約がないと入れない状況です。ホテルの近くでようやく居酒屋に入れたので、羅臼町から見に来てくれた旧知の金ちゃんと落ち合いました。札幌ドームのイベントはSixTONES(ストーンズ)というアイドルグループのコンサートで全国からファンが札幌に集まり、オーバーツーリズム状態になっているそうです。それでも山海塾公演に千人を超える人が来てくれて、私も久しぶりに舞台に立てたし、古い友達と美味しいお酒が飲めたので楽しかったです。

翌朝、早めに新千歳空港に行ったのですが、ものすごい混雑です。インターネットでフライトの事前チェックインを済ませていたのですが、預け荷物の列に並ばなければならず、どうやらこの混雑もSixTONESの観客たちのようです。富山空港との往復フライトが満席なのもこの観客が影響しているようです。アイドルグループの経済効果は絶大だと思い知らされました。富山空港からは自家用車で帰宅。翌日舞台装置を格納。8月の合宿ワークショップまで予定は有りません。ここ数年研修申込みが多く、40人の定員は既に埋まっています。それまでのんびり出来そうです。

札幌文化芸術劇場

さっぽろ創世スクエア

札幌市民交流プラザ

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