ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#11 Back to School:アメリカの新学年度

2019年8月
 アメリカでは、猛烈に暑い7月が終わり8月になったら、back-to-schoolの時期が始まります。
 新学年度、新学期がいつ始まるかは、州や市町村の規則により違います。私が生まれ育ったテキサス州ではほとんどいつも第2・3月曜日ですが、9月の頭になる州もあります。日本や他の国と違い、どうしてアメリカの新学期は8月や9月に始まり、3ヵ月もの長い夏休みがあるのかと、疑問に思われるかもしれません。実は、農業のスケジュールに基づいているのです。

 昔は、都市に住んでいた子どもたちは現代の日本のように1年中学校に通っていて、春、夏、秋、冬の短いお休みがありました。一方、農村に住んでいた子どもたちは農作業が割と少ない寒い冬の数ヵ月しか就学できなくて、その子どもたちは教育的損害を被りました。その後、農業革命や産業革命がはじまると同時に教育の重要さが急速に高まり、都市と農村の子どもたちの教育を平等にさせるよう、各州はそれぞれの義務教育や学年度に対しての新しい規則を作り、農村の子どもたちにとって農作業が特に忙しい夏の時期に、学校は休みになることになりました。

 現代のアメリカでは夏休みに親の牧場で農作業をする子どもは少なく、長い3ヵ月のお休みにわたりスポーツやサマーキャンプに参加したり、毎日友たちと一緒にプールで泳いだり、塾のような場所に行ったり、バイトをしたりする子どもが多いです。そして、夏休みの終わりが近づいたら、back-to-schoolの準備に慌ただしい時期の幕が開きます。
 アメリカの夏休みはとても長いので、生徒たちは新学期に「今年、自分がどのような人になるのか?」「新しい友たちができるのか?」などがものすごく気になり、わくわくする気持ちが高まっています。アメリカの公立学校はほとんど制服がないので、生徒たちは自分の個性を洋服で表現します。かっこいい人、可愛い人、冷たい人、勤勉な人、愛想がいい人……こういう第一印象は着ている洋服で決まります。

 3ヵ月も同級生に会っていないので、「自分を一新する機会にしたい!」と思う生徒が多いです。父の仕事で何回か引越し、新しい学校に何回か入学した私もそう強く思っていて、子どもの頃は、憧れの人のようになるために毎年8月はショッピングセンターのback-to-schoolセールに行き、圧倒的な人だかりに立ち向かっていました。
 大人になったら、自分を変えるのは簡単なことではありませんよね。成長しどんどん変わっていくいとこの新学期初日の写真を見ながら、私はback-to-schoolの時期を懐かしく感じます。



[最近、目からウロコが落ちたこと……]
目からウロコ

 アメリカはフレンドリーな国で、日本は割と冷たい国だと言われます。比較すると、知らない人に話しかけたり、初めて会ったばかりの人をすぐハグしたりするアメリカ人の方が気さくだと言えるかもしれませんが、日本人は温かくないわけではないと思います。

 最近ハイキングにはまっていて、先日、神戸の布引の滝とハーブ園を見に行ってきました。登山道を歩きながら挨拶してくれたり、休憩の場所で話しかけてくれたりする人が多かったです。新しい人々に出会え、面白い話ができ、旅行がより楽しくなり、とっても喜びました。これから日本の全国をもっと散策し、あらゆる人々と仲良くしていきたいと思います!

目からウロコ 目からウロコ

 追伸:先月の「目からウロコ」の最新情報……運転免許が取れました!!

(2019年08月 COLARE TIMES 掲載)
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