ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#07 スプリング・クリーニング

2019年4月

目からウロコ

 皆さん、春が近づいていますね! もうすぐ暖かくなり、美しい花が咲き、寒い冬にわたってずっと冬眠していた動物の声が聞こえるようになります。西欧にもこのような春の風物詩がありますが、もうひとつあります。

 春は、「スプリング・クリーニング」の季節です。「春の大掃除」の意味で、西欧の習慣です。天気が十分に暖かくなってきたら、熱心な大掃除が始まります。

 なぜ春になったら大掃除をするのかというと、昔の暖房器具に端を発します。数百年前、暖房によく用いられていたのは暖炉です。暖炉の温かさが部屋に循環するように火格子を開けなければならず、その結果、ススも一緒に循環してしまい、冬の間は家具などが汚れていきます。そこで、長い冬がようやく終わったら、暖炉の火格子を閉じ、春を迎えようと家全体を大掃除していました。今では暖炉などはあんまり使いませんが、現代にもその習慣が残っており、スプリング・クリーニングをする家庭は少なくありません。

 スプリング・クリーニングとは、ただの大掃除でしょうか? 私はもっと深い意味があるのではないかなーと考えています。

 最近ではスプリング・クリーニングだけではなく、普段からの掃除や片付けも流行ってきています。日本で10年ほど前に話題になった、日本人の片づけコンサルタント・近藤麻理恵さんが、今では世界中で人気になっています。近藤さんが開発した「こんまり」という片づけメソッドがあります。モノを残しておくべきかどうかは、そのモノを手に持って「ときめき」を感じるかどうかで決めるそうです。感じなかったら、そのモノを捨てた方がいいと言っています。

 少し極端に見えるかもしれませんが、原則として良い考え方だと思います。もし自分の人生に幸せを運んでくれないモノならば、いつか重荷になっていくかもしれません。スペースがない場合はどこに片付けようか悩んだり、いろいろな小さい困りごとが重なると苦痛になってしまうでしょう。このような問題はモノだけに限らず、「心」にも適用されると思います。つらい思い出、苦しい経験、害のある人間関係など、幸せを運んでくれないことは心に重荷になるかもしれません。もし必要ないモノや心の負担を捨てたならば、身辺も心も軽くなり、生活がもっと広がることでしょう。

 「Get rid of the clutter.(乱雑を除去する)」「Take stock of your life.(自分の生活・人生を評価する)」など、清掃に関係のある英語表現は抽象的なことに対しても使われます。そういうわけで、私は今年のスプリング・クリーニングで、幸せを運んでくれないモノや心の重荷に、こんまりの片づけメソッドを適用してみたいと思います。




[最近、目からウロコが落ちたこと……]
 この前、ある保育所のお茶会に参加させていただきました。実は過去に何回か茶道を経験しているのですが、いつも新たな学びと発見があります。初めてお茶会に参加した時、私が少し驚いたのは、作法をよく知らない日本人が少なくないということです。日本で生まれ育った人が必ずしも正しいお茶の作法ができるというわけではないようです。
 今回習ったのは、白い靴下を履いた方がいいということです。知らなった私は、黒い靴下を履いていきました。すごく残念でした。しかしそれ以外は、お茶室に入る前に子どもたちと一緒に、楽しくて面白い話ができました。
 保育所訪問は私の仕事の一部だけですが、子どもたちの笑顔には、心が温かくなります。園長さんをはじめ、保育士の皆さんにもいつもお世話になっていて、貴重な思い出がたくさんできて大変ありがたいです。皆さん、本当にありがとうございます。




目からウロコ

 この前、名古屋へ行ってきました。これはそのときに撮った、絞り染めの展覧会の写真です。このような伝統的な技術を一所懸命に守っている活動は素晴らしいと思います!

(2019年04月 COLARE TIMES 掲載)

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