ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

2011年5月

私のふるさとには桜がありません。毎年春が来ても、日本では当たり前なピンクの花がひとつも咲きません。実際に桜を初めて見たのは、初めて日本に来た21歳の時でした。それから桜が好きになり、毎年見るのを楽しみにしています。

桜の木は元々アメリカにはなかったのですが、昔から桜の木が日本からよく贈られているので、今ではたくさんあります。アメリカの一番有名な桜はワシントンD.C.にあります。ニューヨーク、ロサンジェルス、フィラデルフィアなど、桜を楽しめる場所は以外と多いです。黒部市の姉妹都市であるジョージア州のメーコン市にも桜の木が30万本以上あって、毎年3月に大きな「桜まつり」が行われます。

しかし桜そのものがアメリカまで行っても、桜に関する習慣や文化がアメリカ人に伝わるわけではありません。アメリカでは、桜のある場所がほとんど日本と何かの関係がある場所なので、そういうところに住んでいる人にとって、桜は日本との友好を象徴します。それに、「桜まつり」というイベントがいくつかの都市で開催されているのに、それは日本の花見よりアメリカのフェアという祭りみたいなイベントになっています。桜がまったくないところもありますので、桜を全然知らないアメリカ人もたくさんいます。

日本に来る多くの外国人は、桜の魅力に感動します。自分の国に花見の習慣がなくても、日本に来て花見を楽しむ外国人も少なくありません。春になったら外に行って、きれいな花の下で友だちと時間を過ごすのは本当に最高です。富山県でも、県内の ALT(外国語指導助手)たちが高岡市の古城公園などで花見のイベントを毎年開きます。

黒部に来る前、自然にあまり興味がありませんでした。キャンプなどのアウトドア系のスポーツが好きだったのに、外に出ても周りの花や植物に全然気がつきませんでした。日本に来たら、みんなが結構自然のことを意識していることに気がつきました。そして桜を初めて見た時、私も自然のすごさを少しでも感じたと思います。

今は毎年必ず桜を見に行きます。ちゃんとした花見ができなくても、せめてどこかの公園で桜を見ながら散歩します。いつかウィスコンシン州に帰ったら、桜が見られなくなってしまいますが、その美しさを決して忘れません。桜のおかげで自然を楽しめるようになりました。


目からウロコ

毎年3月に、黒部市の姉妹都市メーコン市で「International Cherry Blossom Festival(国際桜まつり)」というイベントが行われます。10日間をかけて、パレード、ダンスパーティー、コンサートなど、楽しいイベントがいろいろあります。私も3年前のフェスティバルに参加しました。メーコン市に桜の木がたくさんあって、満開になると街がとてもきれいになります。機会があればぜひ見に行ってください!

(2011年05月 COLARE TIMES 掲載)

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