ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

今日のご飯は?

2011年1月

 日本に来る外国人はいつか必ず「日本の食べ物が好きですか?」や「納豆が食べられますか?」みたいな質問を聞かれます。最近、日本の食べ物が世界中で広がっていますが、日本と欧米の食文化を比べたら大きな違いがたくさんあります。違う国に行ったら、自分の国の食べ物を食べたくなるのは当然です。ちょっとがんばれば日本でアメリカの料理が作れるし、ファストフードや洋食のレストランもあるし、日本に行ってもアメリカの食生活がある程度できます。私もアメリカの食べ物が大好きで食べていましたが、日本人と結婚したら自分の食生活が大分変わってきました。

 アメリカで主に食べていたものは肉、チーズ、パスタ、そしてじゃが芋でした。野菜が少なくて、魚もたまにしか食べませんでした。黒部に来たら、その食生活がいろんな理由で変わりました。例えば、仕事でよく学校や保育所に行っているので、毎日子どもと一緒に給食を食べます。そのおかげで、一般的な日本料理に慣れてきて、今は魚と野菜をよく食べるようになりました。

 毎日家族で食べるご飯は今、日本とアメリカのミックスになっています。完全に和食の日もあるし、アメリカの料理を作ってみる日もあるし、毎日いろいろなメニューが出てきます。アメリカと日本のものが混ざった実験的な料理もよく作ります。

 基本的に好き嫌いがあまりありませんが、今でも苦手なものがまだ少しあります。魚は最初から好きで、焼いた魚も煮た魚も揚げた魚もなんでも食べますが、身以外のところがダメです。特に、魚の内臓や骨があまり好きじゃありません。アメリカの人は魚を食べるときは大体、身しか食べないので、他のところは食べ物ではないという考え方になってしまいました。しかし日本では、内臓と骨を取らずに焼いて食べるのが当たり前なので、食事に魚が出たらちょっとがんばらなければなりません。

 苦手なものはもうひとつあります。それは朝食です。どうしても日本の朝ご飯にはなかなか慣れません。私の理想的な朝食は、ホットケーキ、スクランブルエッグ、ベーコン、トースト、果物、そしてコーヒーです。それを毎日作るのは大変なので、普段はトーストと果物しか食べませんが、とにかく甘いものが朝ご飯に出ないとちょっとイライラします。起きたら一番食べたくないものは魚とご飯なので、日本のホテルに泊まったら洋食の朝ご飯がないとちょっと困ります。

 人の文化はある程度、食生活を見たら理解できるものだと思います。私が毎日食べているものを見たら、日本での生活にどのぐらい影響されているかよくわかります。


目からウロコ

 クリスマスとお正月は、アメリカで家族と一緒に過ごします。赤ちゃんを連れてアメリカまで行くのは大変でしたが、久しぶりのアメリカン・クリスマスは楽しいです。家族みんなに会えましたのでとても嬉しかったです。

(2011年01月 COLARE TIMES 掲載)

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