ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

ジャック・リー・ランダル

2009年12月

 ジャック・リー・ランダルさんは6年5ヶ月前から外国語指導助手(ALT)として、黒部市の小学校や中学校で勤めています。しかし本業は先生ではなく、人形劇の人形遣いです。現在も「mao company」というグループの一員として、得意な影人形の劇をしています。「mao company」は1年前ぐらいから富山県でいろいろな人形劇を上演しています。この間、国本武春さんとのコラボレーションをコラーレのカーターホールで披露しました。

 長い間ジャックさんは黒部市で活躍していますが、まだ彼のことを知らない方に紹介したいと思います。

 ジャックさんは1999年に初めて富山県に来ました。人形劇の先生として6週間、富山の人に人形劇を教えたり、上演したり、いろいろな活動をしました。その経験がきっかけで、富山県に戻りたい気持ちになりました。2003年にJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で中学校のALTになり、黒部市に暮らすことになりました。その時から黒部市の小・中学校、幼稚園などで英語を教えたり、国際交流のイベントにも参加したり、黒部市民のためにさまざまな活動をしています。

 2006年に富山市能楽堂で、馬頭琴パペット朗読による「スーホの白い馬」に出演しました。その後、一緒に出演したメンバーと一緒に「mao company」を結成し、オリジナルの人形劇を上演するようになりました。メンバーもだんだん増えてきて、現在では小矢部市から入善町まで、富山県中にいます。人形の製作や練習をするために、よくみんなでジャックさんの家で集まります。富山県民におもしろい演劇で楽しんでもらえるよう、がんばっています。

 ジャックさんはこれから人形劇に集中して、「mao company」の活動を広げたいと言っています。新しい劇をいつも考えていて、富山県だけではなく、日本全国の舞台で挑戦したいそうです。そして、いつかアメリカでも上演してみたいとも言いました。

 ALTの仕事は通常、最大5年間しかできないのに、ジャックさんは珍しく7年目に入りました。なぜなら、黒部市がとても好きだから。人が優しく、自然がきれいで、黒部の子どもたちも大好きなので、黒部の生活を楽しんでいるそうです。これからも、富山県でいっぱい活動するつもりみたいです。ジャックさんの影絵や人形劇を見たことのない方は、機会があれば、ぜひ見に行くことをお勧めします。


目からウロコ

 今年の11月15日、ジャックさんがとやま国際センターから「とやま国際草の根交流賞」を受賞しました。この間コラーレでの国本武春さんとのコラボレーションや富山県で行ってきた活動が、地域の国際交流に強い影響を与えていることを認められて受賞できました。ジャックさん、おめでとうございます!

(2009年12月 COLARE TIMES 掲載)

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