ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

日本の魅力(5)清らかな環境

2015年5月
もう5月ですね。このシリーズを始めたのは冬だったのに、新緑がまぶしい季節になりました。これまでこのコーナーで、私が感じている「日本の魅力」を紹介してきました。大きく言うと7つあります。5回目となる今回は、8年前に来たときに感動した「清らかな環境」を紹介します。

私は東京に行くたびに、都庁に行きます。関東の交通の中心となる新宿駅のすぐ隣で、まずは都庁見学します。駅と都庁の間にある「淀橋町(現在の西新宿当たりで、ヨドバシカメラの本社がある地区)」を回るのですが、ポイ捨てゴミは見られません。そしてどの街角に行っても、壁には何の落書きもありません。8年前も、6年前も、4年前も、国際交流員になってからも、行くたびに驚くことです。

私が育ったカナダのモントリオールでは、落書きやゴミが町中によく見られます。閉店した店があれば、窓には落書きがあります。ポイ捨てのゴミも道にたくさんあります。市の職員や住民ががんばっても、新宿駅周辺みたいにならないのです。汚いわけではないのですが、比べものにならないですね。

■ 黒部の風景
3年前、初めて黒部に来た時も、同じように驚きました。……が、それ以上に環境がとても清らかでした!立山連峰、黒部峡谷、アパートの周りの田んぼ。町の風景は新宿のようににぎやかではありませんが、モントリオールのように落書きやゴミなどもなく、きれいだと思いました。環境が緑だらけで、空気も絶対に東京や地元よりいいと思いました。でも、しばらく経つと何かが合わなかいことに気付きました。

住み始めると、くしゃみが止まらなくなりました。最初の1ヶ月は我慢したのですが、寝られなくなるぐらいだったので、医者に相談しました。しかしいろいろ試してもなかなか治らず、数ヶ月後にようやく原因がわかりました。黒部の空気がきれいすぎたようです。空気が澄みすぎて、植物の花粉やアパートの畳さえもすべてアレルゲンとなり、アレルギー性鼻炎を引き起こしました。医者からはアレルギー薬はすぐに効かないと言われ、家で1週間も休ませてもらったことがあります。黒部の空気は清らかで気持ちがいいのですが、私にはちょっと合わなかったようです。今は毎日薬を飲んでいるので、普通に生活できます。

アレルギーは仕方ないことなので、薬さえ飲めば大丈夫。ぜひ、この清らかな環境を守り続けてください。地球温暖化が進む中、環境を守ることができる地域は、とても貴重だと思います。




デザインしたタイル 見つけた! 新幹線の黒部宇奈月温泉駅の駅前広場にある私がデザインしたタイルです。黒部にいた証が永久に残ります。

(2015年05月 COLARE TIMES 掲載)
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