ユーゴ・ラシャペル #16

カナダの年末年始
 
 12月、黒部市に来てから初めて里帰りします。つまり、カナダに一旦帰ります。3週間も地元にいることになりました。あちらに住む家族、親戚、友人みんなと会えるのが楽しみです!
 カナダは広い国なので地域によって違いますが、今回の「目からウロコ」は、自分の民族(ケベコワ人)の年末年始の過ごし方を紹介したいと思います。家族を例として紹介します。
 まず押さえておきたいのは、その期間の一番大事な日はお正月ではなく、クリスマスだと言うことです。クリスマスの日は遊んだりする日ではなく、最も清い日です。「清し、この夜」という言葉を聞いたことがあるでしょう。この夜とは、クリスマス前日の夜です。昔、イスラエルでは、1日の始まりは夜の零時ではなく、日暮れのときでした。その日暮れから、次の日暮れまでが1日でした。12月25日の場合、12月24の日暮れ(清い夜)から12月25日の日暮れまでがクリスマス、つまり「イエスの生まれた日」です。

■ クリスマスまでの1ヶ月間の準備
 私の家族では、年末年始の準備は、クリスマスの夜の1ヶ月前つまり11月24日からはじめます。その週末、クリスマスの飾り付けをします。クリスマスツリーだけじゃなくて、その木の下に「クリスマス村」という飾りもします。ほかに、イエスの生まれた羊小屋のオブジェも飾ります。
 その後、「Avent(日本語で「アドべント」)」という時期になります。「イエスの誕生・到来」という意味で、クリスマスを迎える時期(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)です。昔はクリスマスの4週間前からでしたが、私の家族では12月1日から始まっています。12月1日になったら、子どもは「アドベント・カレンダー」をもらいます。1日から24日まで数字のところが扉になっているカレンダーです。毎日ひとつずつその扉を開け、中に入っている小さなチョコレートを食べていました。それは毎日の楽しみになっていました。昔はチョコレートではなく、聖書の言葉が出てきたそうです。

■ クリスマスのプレゼントは?
 カナダでは一般的に、アドベントの期間にプレゼントを買います。でも私の家族の場合、その期間に限らず、いつでも(12ヶ月前、つまり1年前からでも)買っています。そうすると安いときに買えるし、店が込んでいないので楽なのです。そして、買った物を見つからないように隠します。

■ クリスマスの1週間
12月23日:最後の準備をします。
12月24日:この年最後の仕事の日です。ほとんどの会社や店などは昼12時に閉まるので、最後の買い物も12時までにしておきます。24日の午後から26日の朝にかけて、薬局とコンビニ以外の店はやっていません。日が暮れたら、クリスマスの夕べが始まります。キリスト教の人は教会に集まり、イエスの誕生日を祝います。ちなみに、キリスト教でない人は普段通りに過ごしますが、街中のクリスマスの飾り付けを見て楽しむ人がたくさんいます。
12月25日零時:プレゼントを開けます! 開ける時間は家族により異なります。私の家族は、零時。25日の夜明けの後に開ける家族もいます。
12月25日の夜:家族と親戚が集う夕食会。私の場合、両親(2人)、姉の家族(4人)、私(1人)、父の両親(2人)、父のおばさんとおじさん(数人)が集まります。姉の夫の家族もいるので、前日の12月24日になることもあります。もしくは、姉の夫のお母さんも参加することもあります。
12月26日:「Boxing Day(ボクシング・デー=箱の日)」という祝日です。イギリスやオーストラリアなどにも「ボクシング・デー」がありますが、カナダのはちょっと違います。25日にたくさんプレゼントをもらいましたが、服や日常生活用品が自分に合わないものをもらってしまったら、お店に交わしに行くことができる日です。割引になっている品も沢山あって、カナダでは店が一番込んでいて忙しい日です。最近では27日から30日までもやっている店がありますが、祝日は26日だけです。
12月27日から30日まで:親戚や友人の訪問期間です。毎日、親戚や友人の家族を訪問します。1日に2ヶ所訪れることもあります。交通機関はいっぱいですね。
12月31日:大晦日。多くの親戚を集めて、新年を迎えるための大きなパーティーを開きます。私の場合、親戚が100人以上集まったこともあります。食べ物で溢れてますよ! 新年を迎える1月1日零時の10秒前からカウントダウンして、新年になったら、「Bonne Annee(ボナネー、よい年を過ごしてください)」という挨拶を交わします。
1月1日:遅くまで寝ます。年末年始期間の最後の祝日ですから、のんびり過ごす日です。曜日にもよりますが、基本的に1月2日から仕事がはじまります。

■ 年末年始のお休み
 公的祝日になっている日は、12月25日と26日、1月1日の3日間。大きな企業は12月24日から1月2日まで休みになるのが普通ですが、休まない企業もあります。ならなくても休暇をとる人が多いです。学校の休日は通常、クリスマスの前の金曜日から、正月の後の日曜日までです。その間、生徒はもちろん、教師も休みです。冬休みの宿題はありません。

千葉での研修会の後、モントリオールで1年ほど滞在した友人(鹿児島出身)と再会。一緒に東京をぐるっと回り、夜は小さいカフェでのライヴを聞きに行きました。楽しかったです!

(2013年12月 COLARE TIMES 掲載)



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