Vol.44

2007年2月 フランス小都市ツアー(4)


 2月5日午前11時、バスで Dieppe から400km離れた St Brieuc(サンブリーユー)へ移動。石畳の狭い路地が多い町で、大型バスはついにホテルの前に着けず、100mほどの下り坂を荷物を持って歩きました。石畳の道ではバッグのキャスターは壊れそうな音をたてます。ようやくたどり着いたのは、こぢんまりとした綺麗なホテルでした。
 隣の部屋にまだ話せないらしい小さな子どもがいて、よく泣きます。夜9時頃出かけたようで、静かになった間にベッドで眠り込んでしまいました。10時半頃、子どもの笑い声で目が覚めました。きゃっきゃ笑っているのですが、それより遙かに大きな声でお母さんがあやす声がします。すっかり目が覚めて仕事を始めましたが、11時半を過ぎてまた泣くようになりました。今日はたくさん仕事や勉強ができそうです。
 翌6日、搬入口はどこかと思っていると、路地に面した壁から折りたたみ式のアームが伸びてきて、一畳ほどのゴンドラが降りてきました。アームが吊り下げ式のレールになっていて、そのまま30度ほどの傾斜のトンネルの中を通って2階の舞台袖に繋がっています。この劇場も狭いので、舞台装置の砂、水を落とす装置の位置を25cmほど前にして、基本舞台を納めました。客席から登場するための動線を探っていると、劇場の壁の裏にもうひとつとても小さい、オペラ劇場がありました。100年以上前の古い劇場で今でも使っているそうです。その舞台上を通って客席に回り込むことにしました。

 2月7日、「UNETSU」公演、満席。
 翌朝10時、バスで500km離れた Limoges(リモージュ)へ移動。何度も来ている GRAND THEATRE、そのたびに泊まるアンティークなオルゴールがたくさん飾ってある HOTEL DE LA PAIX。勝手を知った劇場ですが、持ち込むべき布製のホリゾント幕を誤って日本に送ってしまったので、劇場のスクリーンを借りることにしました。朝8時から仕事を始めるのですが、昼休みは1時間半、夕食時間は2時間半取り、真夜中の12時まで働きます。夕食後、現地スタッフはみんな酔っていて効率が落ちてしまいました。
 2月10日「HIBIKI」公演。公演終了後、舞台装置を梱包してコロンビア用のタグを付けました。この荷物はパリの倉庫に戻った後、大部分を4月のボゴタ公演に使います。ところがいらない物もあるので、パリの倉庫で仕分けをして送り出す必要があります。関係者は誰も立ち会わず、輸送業者だけで荷物を送り出すことになるので、できるだけ判りやすいパッキングタグとリストを作り、運転手に後を託しました。
 翌日、飛行機でリモージュからパリを経由して日本に帰りました。


(2007年12月 COLARE TIMES 掲載)




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