Vol.38

2005年春 ラ・ロシェール


 1ヶ月ほどの今回のツアー最期の地は、フランス大西洋岸の町ラ・ロシェール(La Rochelle)です。
 4月24日、スイスのフリブルグからバスでフランスのリヨンまで来て、そこから飛行機でラ・ロシェールに来ました。もう何度も来たことのある町で、カニやカキが美味しい哀愁の漂う港町というイメージを持っていたのですが、とてもにぎやかな観光地だと言うことを今回初めて知りました。今までは季節外れに来ていたのと、忙しくて町をあまり見ていなかったと言うことがよく判りました。運河が整備され、ヨットハーバーも複数あります。クルージングの船着き場もあるし、土産物屋が軒を連ねています。観光シーズンでないときは店を閉めていたのです。藤の花が満開でとても綺麗で、日本でもぼちぼち咲き始める頃だなと望郷の思いに囚われました。もっともあと4日間で帰国するのですが。
 上演作品は「かげみ」で、美術バトンを7本使います。プロセニアム部分の速度が一定の電動バトンなので、他の手引きバトンもその速度に合わせて動かすことにしました。仕込みの時はうまくいっていたのですが、公演初日になって電動バトンが稼働するときに、クラスターと呼ぶ部分のスピーカーにひどいノイズが乗るようになりました。どうにも直らないので稼働するときだけそのスピーカーの電源を切っておくことにしました。
 4月26・27日、「かげみ」公演。翌日ホテルに女性の彫刻家が、20年ほど前に見た「金柑少年」という作品の一場面をモチーフに作ったという石の彫刻を持ってきました。とても良くできていて、見ていると自分たちの歴史というか人生というか、考えさせられるものがあります。その公演の初演の時にはまだ生まれていなかった若いメンバーが、フランス最後の休日を観光船に乗って出かけています。

(2006年05月 COLARE TIMES 掲載)




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