Vol.28

2004年春 スイス2


 2004年5月5日、早朝バスでチューリッヒから150km離れたニュシャテルという町に移動し、Theatre du Passage という劇場で仕込み開始。新しい劇場で設備もよく、何の問題もなく作業が進み、ようやく気持ちが楽になりました。劇場は傾斜した土地に建っており、それほど大きくないのですが、美術や資料の展示がしてあり、レストランもあります。町は湖の畔のわずかな平地とそれに続く斜面に広がっていて、避暑地の様な面影です。
 時間があったので、町の電気屋に電源コードと電話のモジュラージャックの変換パーツを探しに行きました。電源プラグの形状は2種類あります。モジュラージャックはスイス独自の形状をしており、形が同じでも用途が違う物があって注意が必要です。ホテルや劇場の電話回線を使うわけですから、移動するたびにダイヤルアップの環境が変わります。最近は一緒に移動中のメンバーにさえも、メールで業務伝達をするようになりました。
 5月6日「うねつ」上演、満席500人。
 翌5月7日、バスで44km離れたフリブールへ。会場は Espace Moncor というショッピングセンターの一角のような所にある、手作りの劇場といった感じです。劇場とホテルの間はトロリーバスで通うのですが、歩いても20分ぐらいの距離で、野原の中を歩く感じです。現在新しい町の劇場を建設中で、完成すると次からその劇場で公演すると言うことですので、技術スタッフと一緒に見学に行きました。吊り物バトンが全部三角トラスで構成されており、ちょっと問題かな〜という感じでした。5月8日「うねつ」上演、満席。終演、撤去後みんなで雨の中トロリーバスを待っていたのですが、なかなか来ません。ようやく来たバスは行き先が違うので運転手に聞くと、今日はもう無いだろうとのこと。劇場に戻ってスタッフの自家用車に分乗してホテルまで送ってもらいました。
 翌5月9日、バスで140kmキロ離れたジュネーブへ。劇場は Batiment des Forces Motrices という非常に変わった所です。湖に流れ込む運河の中に、人工の中州を作って水を堰き止め、その水の力で巨大なモーターを回して動力を得、物を作り出す工場だったように見えます。水面の落差があまり無いので発電所では無かったと思います。舞台装置を運んで来たトラックは桟橋を渡って、中州にある劇場裏の搬入口に付けます。奈落の床は水面より低いくらいです。ロビーはいろいろな物が展示され、喫茶コーナーや売店もあります。天井も非常に高く、窓から外を見ていると巨大な船の中にいるような感じがします。
 今回のツアーは日本政府の助成を受けているので、日本大使館があるベルンでは公演がないのですが、ジュネーブの総領事館に電話しました。
 5月10日「うねつ」上演、満席1,000人。

(2005年02月 COLARE TIMES 掲載)




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