映画賞あれこれ

 これからの時期、なにかと話題にあがってくる映画賞。イギリスの「イギリス・アカデミー賞」、フランスの「セザール賞」など、世界各国でたくさんの映画賞がありますが、やはり一番有名なのは、ハリウッド映画主体の「アカデミー賞」ではないでしょうか。ノミネートされるだけでも売りになり、まして受賞すれば俗に“アカデミー賞効果”と呼ばれるように、観客動員数を増やす材料ともなります。各映画配給会社は作品が受賞するかどうかで一喜一憂するわけです。我が日本では邦画中心の「日本アカデミー賞」や「ブルーリボン賞」などが有名ですよね。
 それとは別に、世界中から映画を集めて上映会をする「映画祭」があります。国際映画製作者連盟が認定する映画祭の中でも、コンペティション部門(コンペ)がありグランプリなどの賞を選ぶ総合映画祭では、世界に11しかありません。「東京国際映画祭」もこのひとつで、世界で最も権威のある映画祭といえます。世界三大映画祭と呼ばれるのは、フランス「カンヌ国際映画祭」、イタリア「ベネチア国際映画祭」、ドイツ「ベルリン国際映画祭」。カンヌは5月に開催され、最も権威と知名度があると言われています。9月のベネチアは世界最古の映画祭。2月のベルリンは新人発掘に定評があります。ちなみに黒澤明監督は、「羅生門」でベネチア国際映画祭金獅子賞(=最優秀賞)、「生きる」でベルリン国際映画祭銀熊賞、「七人の侍」でベネチア国際映画祭銀獅子賞、「影武者」でカンヌ国際映画祭パルムドール(=最優秀賞)をそれぞれ受賞しています。また1997年には、北野武監督作品「HANA-BI」がベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞。そして2002年のベルリン国際映画祭で、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」が、金熊賞(=最優秀賞)を受賞しました。三大映画祭でアニメ作品が最高の賞を獲得したのは初めてのこと。
 もちろん、受賞作品が必ずしも万人にとって最高の映画とは限りません。いろんな映画を観て、それぞれ自分なりのグランプリを選んでみてはいかがでしょうか。

(2006年02月 COLARE TIMES 掲載)